植物研究センターについて

植物研究センターについて

  • 当センターでは、都市緑化や植物園の魅力向上に資する調査研究を積極的に推進するため、令和3年(2021年)4月に「にいがた植物研究所」(令和5年(2023年)1月に「植物研究センター」に改称)を設立しました。
    植物研究センターは、現在、指定管理者として管理を行っている「新潟県立植物園」を活動拠点とし、主に以下の項目について活動を行っています。

事業内容

(1)都市緑化に係る調査研究

都市緑化および公園緑地に関する多様なニーズに対応するため、下記の課題に取り組んでいます。

  1. 都市緑化関連情報の集約と発信
    グリーンインフラを含む、県内における都市緑化活動に関する情報を集約し発信する他、アンケート等で現状を調査し、今後の課題や在り方について研究しています。国内外における先進的な取り組みについても調査し、新たな緑の活用方法について提案します。
    グリーンインフラに関する研究についてはこちら
  2. 芝生普及に関する調査・研究
    詳しくはこちら
  3. 新潟県における有用な緑化植物に関する研究
    植物園等の施設を活かし多種多様な植物を栽培管理しながら、現在の環境変化や新たな利活用に適した緑化植物や新たな管理方法について調査研究し、有用な緑化植物について提案します。

(2)植物園の魅力向上に資する調査研究

植物園としての役割を担い、魅力向上に資するため、以下の課題に取り組んでいます。

  1. 植物の栽培技術向上に関する研究
    県内外で栽培が困難な植物について栽培方法を調査研究し、その成果を報告します。園芸植物や作物については、研究機関や企業とも積極的に連携し、県内産業の発展に努めています。
    新潟県立植物園で開花したショクダイオオコンニャク(日本最北での開花)
  2. 新潟県を特徴づける植物の研究
    1. 県内に自生する植物の収集と保全:
      特に多雪環境に適応した植物や、分布の境界となっている植物を収集し、その特異性等について調査しています。県内の絶滅危惧種や新たに分布を広げている外来種についても調査し、これらの情報を環境省や日本植物園協会、公共機関、その他研究機関等と共有し、保全に努めます。 絶滅危惧種オキナグサとその保全
    2. 新潟県の園芸産業振興とその保全:
      新潟県では明治期以降、特にアザレアやシャクナゲ、チューリップなどの園芸産業が成長し、日本を代表する産地へと発展しました。これらの園芸産業について調査し、関連資料や園芸品種を保全するとともに、今後の園芸産業振興と歴史や文化の伝承に努めます。 チューリップ球根の商業生産が開始された小田氏のチューリップ畑(日本初)
  3. 植物と教育に関する研究
    植物園に設置されている「おやこ植物園」を利用した植物と子どもの教育や、様々な展示や教室、園芸相談などを通じて、植物と心の発達や豊かな暮らし、必要とされるニーズなどについて調査研究を行います。 新潟県立植物園にあるおやこ植物園

成果の報告と活用

研究成果については、年1回発行する「新潟県立植物園研究報告」にて報告を行うほか、当センターが管理する施設の管理・運営、緑化や植物園関係、研究機関への情報提供などに活用します。

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