植物Q&A

サルナシ

サルナシ

科名:
マタタビ科

この植物に関する質問

基本情報

十日町市の山から取った枝を接木したサルナシを1本もらって育てているが、雌雄異株のあるサルナシなのに、1本でも実がなった。なぜか。長岡の科博に聞いたらたまになる木があり、それをついだのではとの話だった。
9月中旬 受付
雌雄異株の植物でも、まれに雑居性になるものもあり、それではないかと伝えた。(別紙:「園芸植物大辞典」参照)

育て方

①キウイの花粉で実がなるか?
②サルナシとキウイの子を同じ棚で育てられるか?
5月中旬 受付
①おそらく成らない。サルナシは、キウイのように雌雄異株の木もあるが、同株のものもあり、この場合は1本でも結実可能。
②同じ棚で育てると、強い方が勝つと思われる。一般的にはキウイのほうが丈夫。
果実のつきが悪い。
6月中旬 受付
基本的に他花受粉の植物なので、“一本でも果実が成る”と書いてあっても他の花粉をつけてやることを試みる。合わせて徒長蔓が伸びるのを助長しないよう、つるを寝かせるよう誘引する。
どんな所に置けばよいか。
6月下旬 受付
サルナシは谷筋近くの乾き過ぎない所に自生するものなので、乾きには弱いので注意する。半日陰でも育つ。
剪定方法を聞きたい。数年前に挿し木した株がかなり大きくなったが、花が付かないが剪定方法があるのか聞きたい。
9月中旬 受付
「挿し穂をもらってきて育てていた株に花が付かない。1株だけ少し着いたが落果した」
・サルナシは雌雄異株(雄と雌がある)か、雑居性(一株に雄花と雌花を着ける)の株があるのですが、少なくとも質問者様の株は雄の株ではないといえます。なお図鑑のコピーを同封しておきましたので、どんな花(雄花か雌花か)が咲いたかが大切なので、写真でも撮っておくとよいかと思います。落果の原因と考えられるのは樹勢が強すぎたこと、あるいは受粉が十分でなかったことなどが考えられますが、一株を除いて他の株は花が着かなかったということから考えて、前者の理由が当たっているのではないかと思われます。各種の果樹類においては樹勢が旺盛過ぎるときに生理落果が起こりやすいものです。コピーにあるように、7月以降に芽の先端を少し摘み取ってみてはいかがでしょう。
≪剪定の方法について≫
・キウイと同じ仲間ということで、剪定も似たような扱いでいいだろう、というようなものが多かったようですが、同封のコピーの最後にほんの少しばかりの記事がありますのでご覧ください。
①結果した枝は果梗(実がなったところ)の先に3~5芽を残して切る。
②結果しなかった果梗がない枝(質問者様のものはこれに当たる)は基部から数えて5~7節残して切る。
以上の2点がキウイの剪定方法ということですが、サルナシについては最後の方に少しの記載があり、『秋の剪定の際には、今年伸びたつるの付け根から数えて、11節を残してその先を剪徐する。』となっていますが、キウイの基本①、②を考慮に入れてその前後の位置での剪定をしてはいかがかと思われます。