郷土の花・樹木

4. 真野小学校のクロマツ

佐渡で2番目に大きいクロマツが真野小学校にあります。

クロマツは、小学校と隣接する真野中学校の通学路に面した場所にあり、大勢の皆さんが小、中学校の学校生活でその姿に慣れ親しんできました。佐渡では、クロマツが海岸や砂丘地の景観をつくる主要な樹種でしたが、1986年頃からマツクイムシの被害が続いており、その多くが枯死し、海岸の風景が変貌してしまいました。この付近にもマツクイムシの被害が迫っており、地元では被害を危惧しています。このクロマツの根元には石碑があり、これは真野町出身の司馬凌海という人の功績を記念して明治39年に建立されたものです。司馬凌海は12歳で江戸に出て、医学を学び、医学書「七新薬」を著すとともに、6ヶ国語にも通じ、日本最初のドイツ語辞典を出版して大きな功績を残した人物です。司馬遼太郎の著書『胡蝶の夢』にも描かれています。

(平成15年度調査、情報誌22号掲載)

場所 佐渡市(旧真野町)吉岡
種類 マツ科
高さ 23.8m
周囲 3.13m