財団法人 新潟県都市緑花センター

HOME緑の相談所園芸カレンダー › 10月の園芸作業

園芸カレンダー

10月の園芸作業


朝夕は肌寒さを感じますが、日中は温かく、一年のうちでも過ごしやすい時期です。花壇は夏から秋に開花した一年草を楽しんだ後、秋植え球根の植え付けへと入れ替え作業を行う時期です。

草花

園芸店の店頭には、たくさんの秋植え球根が並ぶ時期になりました。秋植えの球根は植え付けも簡単なので、庭やプランターなどに植えましょう。球根を購入する前に、どんな種類を植えるか、花の時期や色、花の大きさ、草丈などの組み合わせを考えてみましょう。購入する場合は、大きくて張りがあり、重みのあるものを選びます。病気や傷のないもの、カビが発生していないか、干からびていないかなどを確認しましょう。

≪球根を植えよう!≫

ほとんどの球根は、日当たりと水はけのよい場所を好みます。庭植えの場合、おおよその目安として球根の約2〜3倍の間隔と深さにして植え付けます。

秋植え球根は暑さが苦手なため、暑い夏の間は休眠し、秋から春の間に生育開花する球根植物です。花芽が育って開花するためには、一定期間低温にあうことが必要です。種類や品種によって、その温度や期間が異なりますので、むやみに暖かくすれば早く咲くというものではありません。

球根 開花時期 草丈
ポイント

スノードロップ

ヒガンバナ科

2〜3月 10〜15cm

植えたままでもよい。乾燥に弱いため、入手したらすぐに植える。

明るい日陰が向く。自然風の庭やロックガーデンに適している。

休眠期の球根を乾燥させると弱るので、移植するときは、花後に葉が枯れ出したら掘り上げ、すぐに植える。

クロッカス

アヤメ科

3月 5〜10cm

丈夫で育てやすい。群植や縁取りに向く。水栽培に使用される。

毎年掘り上げると花つきがよいが、数年は植えたままでも良い。

スイセン

ヒガンバナ科

3〜4月 40cm 庭植え、鉢植えに向く。水栽培も可能。香りのある品種もある。毎年植え替える必要はないが、植えたままにしておくと花つきが悪くなる。2〜3年に1回は植え替える。

ヒアシンス

ヒアシンス科

3〜4月 15〜20cm

鮮やかな花色でピンク、赤、黄、白、青紫などがある。香りを楽しめる。水栽培も可能。

植え替えは1年毎に行う。

アネモネ

キンポウゲ科

3〜4月 20〜40cm

乾燥した状態で販売されており、そのまま植え付けると急激に水分を吸収すると、球根が腐ってしまうので注意。

球根を湿った砂の上に置いて吸水させてから植える。

球根は尖った方を下にして植え付ける。

水はけのよいロックガーデンなどに向く。

ムスカリ

ヒアシンス科

4〜5月 10〜20cm

丈夫でよく増える。植えたままでよいが、株が混んできたら植え替える。

群植させると見栄えがする。庭植え、鉢植えに向く。

他の球根と異なり、植えるとすぐに芽を出し、葉を長く伸ばす。

花後、タネをつけさせないよう、花がらを取り除く。

チューリップ

ユリ科

4〜5月 10〜60cm

品種が豊富で、開花時期(早咲き、中間咲き、遅咲き)、咲き方(一重、八重、ユリ咲き、フリンジ咲き等)、色、草丈などから好みの品種を選ぶ。

花が色あせて開ききったら、花首から切り取る。

原種系は3〜4年は植えたままでもOK。

一般的な品種は植え替えを毎年行う。

※これまでユリ科に属していたムスカリやヒアシンスは、最新の植物分類でヒアシンス科に分類されることから、ヒアシンス科と表記しています。

このページの先頭に戻る
トップページへ戻る

Copyright '2007. Niigata Urban Flowering and Greenery Foundation.All rights reserved