やわらかな日差しに春の訪れを感じますが、寒さがぶり返す日もあり、天候が安定しないのがこの時期の特徴です。
4月、5月の気温の上昇が大きくなり、日照時間も長くなります。また、一年で最も降水量が少ない月で、乾燥しやすい状態となります。植物が芽吹き、成長しはじめるこの時期は、水切れに注意が必要です。
春咲きの花木がいっせいに花開く時期です。
新芽や蕾にアブラムシが発生しやすいので注意してください。アブラムシが出す排泄物を栄養源にする、すす病も発生しやすくなります。
庭木・花木の大半は植えつけによい時期です。植える場所の環境(日当たり、風の影響、土壌や水はけ、広さ等)を把握し、植えた後の生育も考え、樹木を選びましょう。
花の終わったツバキ類は、枝先を少し縮める程度の剪定を行います。
ツバキは新芽の先に花をつけるので、花後すぐに行います。葉腋に芽のついている葉を残して切ります。
チューリップの早咲き品種は4月上旬から開花します。遅咲きの品種は4月下旬から開花して5月上旬くらいまで観賞できます。
園芸店ではいろいろな花苗が出てきますが、あまり早く購入しすぎて、気温が十分にあがらないうちに花壇などに植えつけると、寒さで株が弱るので注意が必要です。
苗選びは、葉や花の状態をチェックし、形や大きさ、色あいなど全体のバランスが良いもの、コンパクトによく締まっているものを選びましょう。
花が終わったチューリップは、花がら摘みを行いましょう。
花弁が散ったものは、子房の部分を折り取ってタネがつかないようにします。花弁が開ききったものは、花首から切り取ってもよいでしょう。
このとき、茎は光合成を行っているので、切り取らず残しておきます。花が咲き終わった後、葉が自然に枯れるまでは引き続き水やりを行い、球根の充実を図ります。葉でつくられた養分が球根に送られ、球根が肥大していきます。
冬の間、家の中を彩り、楽しませてくれたアザレアの花後の作業をご紹介します。
冬場に市販されているのは促成栽培鉢です。促成栽培の鉢は、花後の4月が剪定と植え替えの適期です。市販されているものは、鉢いっぱいに根が張っていることが多く、乾きやすい用土のため、植え替えを行いましょう。整枝剪定は、植え替えの際に一緒に作業を行います。
剪定 | 全体を2/3ほど切りつめ、樹形を整えます。 |
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植替え |
根鉢を1/3ほどかき落とします。一回り大きな鉢の鉢底にゴロ土を入れ、次に用土を少し入れます。用土は、以下の割合で混合したものを使用します。 株を鉢の中に据えて、用土を入れていきます。 ※株を小さく保つ |
置き場 | 風通しと日当たりのよい戸外で管理します。 |
水やり | 春・秋は毎日水やりを行います。 |