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園芸カレンダー

1月の園芸作業

例年、冬期は雲に覆われる日が続き、1月下旬から2月上旬の間は最も寒さの厳しい時期となります。春までのこの時期は、室内を鉢花で飾り、楽しみましょう。

鉢花

秋から冬にかけてたくさんの鉢花が出回ります。クリスマスを彩るポインセチアなど、購入した鉢を室内で楽しんでいる方が多いと思います。この時期の管理のポイントを紹介します。

≪冬の鉢花管理の共通ポイント≫

○置き場所

  新潟の冬は日照が少ないため、鉢花を室内で楽しむには、なるべく明るい窓辺に置いてできるだけ日光に当てるようにする

  ことが一番大切なことです。夜間は部屋の中央に鉢を移動して、窓際からの寒さをさけましょう。開花した鉢は、温度の高い

  場所に置くと花もちが悪くなるので、注意が必要です。

○水やり

  水のやり過ぎによる過湿は失敗の大きな原因の1つです。鉢土の表面が乾きかけたら、葉や花に水をかけないように株元に

  水やりします。1回の水やりの量を少なくするのではなく、回数で調整します。なるべく午前中に行います。受け皿にたまった

  水はすぐに捨てましょう。


・ポインセチア (トウダイグサ科)

赤く色づいているのは花ではなく苞(ほう)と呼ばれる部分で、花はその中心にある黄色い部分です。

置き場

非常に乾燥した場所や昼夜の温度差が極端な場所はよくありません。

冬の間は10℃程度の温度を保てる場所で、そのまま春まで管理します。

夏季は戸外で十分に日に当てて育て、9月末には室内に取り込みます。

水やり

過湿にすると地際から腐ることもあり、注意が必要です。

切り戻し

植え替え

来年も楽しむには、5月頃に苞の下で切り戻し、植え替えます。

その他

秋に日が短くなると、花芽文化が始まり、苞が色付きます。室内に取り込んでからは、短日処理を行います(電灯による長日条件をさけるため)。

家庭では、夕方5時から朝8〜9時頃まで段ボールで覆うなどして夜を長くしてやります。

・アザレア (ツツジ科)

新潟県が全国一の生産を誇る花木で、冬の室内で楽しむよう改良されたものです。

置き場

2〜3℃ぐらいまでの寒さには耐えられ、室内の日当たりにおけば、冬越しに特別な保温はいりません。温風にあたると花もちが悪くなるので暖房機のそばは避けましょう。

春から秋は戸外の日なたから半日陰で育てます。

水やり

開花中は用土が湿る程度に水やりします。

肥料 肥料は必要ありません。
花がら摘み 咲き終わった花がらは病気の原因になるので、早めに摘み取ります。
その他 4〜5月に整枝と植え替えを行います。株を1/2程度に刈り込みます。植え替えは根鉢を1/3ほどくずし、一回り大きい鉢に植えます。
・シャコバサボテン(サボテン科)

ブラジルの山岳地帯で古木や岩肌に生える着生サボテンの一種です。自生地は標高が高く、1年を通して10〜25℃と涼しい環境です。

葉に見えるものは茎節(けいせつ)と呼ばれており、鎖状に連なって生育していきます。春から伸びた新芽は、秋口までに3〜4節伸びて、先端部に1〜3個の花を咲かせます。春から夏までの生長によって秋に花を咲かせる充実した株をつくり、昼の長さが12時間以下になると先端部が花芽分化し、開花する短日植物です。

置き場 開花中は、室温10〜20℃くらいの場所がよく、20℃を超えると花が早く終わったり、花や蕾が落下したりします。室内の乾燥しすぎにも注意しましょう。

水やり

肥料

花が咲き終わったら、冬の間は肥料は施さず、乾かし気味に管理します。表面が乾かないまま水やりを続けると根腐れの原因になります。

植え替え

4月頃に植え替え、用土は排水の良いものにします。その時、整枝も行います。枯れこんだ茎節を取り除き、充実した3〜4節を残します。整枝した株の根鉢を1/3ほどくずし、一回り大きい鉢に植え替えます。

つやのない赤紫色の葉がでる株は、根腐れを起こしているので必ず植え替えてやりましょう。

・エラチオール・ベゴニア(シュウカイドウ科)

育種家の名前にちなんでリーガース・ベゴニアと呼ばれていましたが、現在では、エラチオール・ベゴニアに統一されてきています。

夏の暑さ、冬の寒さ、強い日差しや急激な環境の変化には弱い植物です。

置き場 低温で株が弱るので、夜間は居間など遅くまで暖房している部屋の中央に置き、夜間温度は10℃以上に保ちます。その際、暖房機の風が直接当たる場所は乾燥しすぎて花が傷みやすいので注意しましょう。
肥料 開花中の株は、薄めの液体肥料を水やりがわりに施します。
その他

花がらはこまめに摘み取ります。

4月に新芽が確認できる節の上で切り戻すと、再び花を楽しめます。

・プリムラ類 (サクラソウ科)

ジュリアンやポリアンサは寒さには強く、0℃程度までなら戸外でもきれいに咲き続けます。

暑さには弱いため一般に一年草として扱われますが、多年草の植物です。涼しい所で夏越しさせられれば、秋に株分けして来年も楽しむことができます。

置き場

室内では日当たりのよい場所に置きます。

温度が高いと徒長したり、花色が薄くなるので20℃以下の場所を選びます。

水やり

鉢土の表面が乾いたら水やりをします。

肥料 開花中は液体肥料を2週間に1回施します。
花がら摘み 長い間花を楽しむために、こまめに花がらを摘みます。
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